アメリカの学校では、TKという学年があります。Transitional Kindergarten、略してTKと言われます。
TKは、キンダー(5歳児)のひとつ下の学年で、キンダーに向けた準備期間として用意されたプログラムです。つまり、同じ学年の子達より1年早くパブリックの学校が始まるということです。
※2021年12月、2022年度からTKの参加資格が変更になりました、2022年アメリカの学校TKの最新情報
※2025年には全4歳児がTKの対象になる予定です
↓以下の記事は、2021年度までの状況です。
TKの対象となる子供とは?
条件は1つ
9月2日~12月2日の間に、5歳の誕生日を迎える子供達です
なぜこの3ヶ月間の誕生日の子供たちが対象なのか。カリフォルニア州が2010年に、学年の区切りの誕生日を12月2日から9月1日に変更したからだそうです。
それまで9/2~12/2の誕生日の子供達は4歳でもキンダークラス(5歳児クラス)に入ることができましたが、9月1日の時点で5歳になっていないと、キンダーに入学できなくなりました。
この変更の影響を受けた生徒が、1年間TKに通うことができるようになったのです。
TKは小学校に併設されています。全ての小学校で実施されている訳ではありません。実施される学校は、年によっても変わるようです。
どこの学校に通うかは基本的に住所によって決められますが、TKの場合は例外になります。
我が子の場合、TKの申込をする際に希望校を書く欄も、どこの学校で実施されるかを確認できるリストも見当たりませんでした。(これはエリアによっても違いがあるかもしれません)
もちろん住んでいるエリア内の学校ですが、どこの学校に行くかは申し込み後、学校区(School District)からの連絡で初めて分かりました。
TKに通うメリット
- 学費がかからない
- 勉強面のサポート
学費
TKは、義務教育には入らないものの、パブリックの学校・プログラムになるので費用はかかりません。これが1番の大きなメリットです。同じ学年の子達より、1年分学費がかかりません。
アメリカのプライベートスクールの学費は非常に高額です。学校によって学費は様々ですが、月900ドルと計算して、年間10,800ドル約130~140万円ほど学費の負担がなくなります。
勉強
主な勉強内容
①アルファベット(大文字、小文字)
②数字
③簡単な算数
具体的には、一週間かけてAとa、数字の1を学び、次の週はBとb、数字の2という流れでした。そこにプラス簡単な算数が入ってきます。
正直な感想としては、全く文字も書けない4歳児にとっては想像より大変でした。直線も曲線も理解できない状態だったので、宿題を一緒にやることが親にとっては労力と時間がかかり大変でした。
4歳には少し早すぎるなという感覚がありましたが、時間をかけていちから教えてくれるのでキンダーにあがる頃にはサポートがあって良かったと思えました。
余談ですが、我が子が行った学校では提出課題の紙に余計なもの(落書き)を書かない、裏面も書いてはいけない、色のペンは使わず鉛筆で書くこと、など4歳児の課題ですが色々と言われました。
もちろん学校によるとは思いますが、そういった面では日本の幼稚園の方が自由で寛容だなと感じました。
TKの申し込み方法
自分の住む学校区のオンラインで申請できます。我が子の場合は、3月頃に申請しました。(年によって申請時期が異なります)
学校区からお知らせなどありませんので、自分で申請しなくてはいけません。自分の住む学校区の申請時期などを事前にチェックしましょう。
学校区によってルールが違うことが前提ですが、TKの学校がホームスクールではない場合、キンダー以降ホームスクールに戻るかそのまま同じ学校に行くか、要申請ですが選択できます。
我が子の場合は、通っている学校から学年の終わり頃に連絡があり申請しました。申請しないと、自動的にホームスクールに戻ると言われました。
もし、そのままホームスクール以外の学校に通うとなった場合、下の子も上の子と同じ学校に通えることが多いので、学校と学校区に確認してみましょう。
まとめ
有効なプログラムはぜひ活用したいものです。自分で申請しない限り参加することはできないので、もしお子様が対象である場合は、自分の学校区・申請方法・時期を事前に確認しましょう。